死滅回遊魚トサヤッコ♂♀


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開催期間2020年4月末日まで

魚、生物を毎日見ていると
色々な生態が見えてきたり、感じたり
毎年の傾向も見えてくる。
環境の変化もあるだろうし、潮流、水温も
毎年変わり、生物達の生活環境が変わるので
今まで見られていた生物が居なくなったり
見れていなかった生物が新しく登場したりで
死滅回遊魚などのレアな生物だけでなく、
長年、伊豆の在来種を観察、水温変化などを記録
今やストックしたデーターが大切な財産
もう10年以上前になりますが、某有名番組に
日本近海・海水温の上昇、変化した魚の生態を
水中リポーターとして出演
水温上昇で、今そこにある危機を熱く語りましたが
バッサリカット(涙)

沖縄・南西諸島で10年ガイド
伊豆で20年以上ガイド
この経験とデーターも大切な財産

今回紹介のトサヤッコ♀
特別、珍しい魚ではないけど
見掛ける事が少ないのは
住んでいる水深が30m以深と深いから

沖縄と伊豆で見られるのもこの水深
しかし、八丈島では水深15m付近で
個体数多く普通に見れた。
場所によって見らえる水深が違うところも
興味深い

伊豆で♀は見掛けるけど、♂は見た事が無い
タテジマヤッコ属のトサヤッコは
♀から♂に性転換する魚として有名
でも全部が全部、性転換するわけでもなく
♂が作ったハーレムで、♂が死んでしまうと
♀の中で強い♀が性転換すると言われていますが
♂になってもさらに強い♂が登場すると
♀に逆戻りする種の生態も報告されていて
生物の生態は興味が尽きない。
話はそれましたが、トサヤッコの卵が孵化し
♀で成長し、成長する段階で、水温が下がり
ハーレムを作れず、♂になる前に、
死滅してしまうから♂が見れないのではないかと
思っております。
今後、現場のガイドが集まり
自分達の集めたデーターと学者の方の研究
データーを照らし合わせてみると、
さらに新しい発見があるのかもしれませんね。

伊豆海洋公園で見られているトサヤッコ♀
伊豆海洋公園で見られているトサヤッコ♀